科目名 (英語表記) |
国際地政学 (International Geopolitics) |
担当教員 |
宗田 好史 |
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定 員 |
5名程度 | 単位数 |
2 |
大学名 |
関西国際大学 | 連絡先 |
TEL:06-6496-4357 (尼崎キャンパス 教務課) gakuji@kuins.ac.jp |
開講学期 |
春学期 | 開講期間 |
4月~7月 |
曜日・時限 |
木曜4限(15:00~16:30) | 教 室 |
別途連絡 |
履修条件 |
キャンパス |
神戸山手キャンパス | |
授業形態 |
対面授業 |
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授業方法 |
講義 | ||
学習目標 |
神戸のような歴史ある国際都市に暮らしていても身近な異文化には気づきにくいものです。ご年配の外国生まれ市民の皆さんは昔の神戸にも詳しく、その異文化は見えません。一方、最近日本にきたアジアの留学生、日系労働者、技能実習生が増え、学内やアルバイト先で接する機会が増えています。そんな経験から共生社会を考えはじめ、その背景に広がる現代社会の課題、さらには3億人もの移民・難民が動く世界の大変化をしることが学習目標、到達目標は異文化コミュニケーションの達人です。 | ||
授業概要 |
目的:グローバル化する日本と諸外国の交流を地理・歴史と政治学から考える 概要:国際地政学(Geopolitics)は、グローバルスタディに出かける皆さんが、訪問先の国々と日本との関わりを探るために、欧米や東アジア、極東、南アジア地域の地理と歴史、そして政治の流れを広く学ぶ授業です。この地政学は、19世紀から20世紀初期、アジアやアフリカの未開の地を、イギリスやドイツ、アメリカや日本が征服し、植民地として経営するために発達しました。これらの強国が自国の国民経済の利益最大化のための学問でした。その侵略的な考え方は、第二次世界大戦後の平和な国際社会では避けられていました。21世紀現在、過去の反省に立ち、自国の歴史観を離れ、グローバル視野から批判的に国際政治史を捉える学問として再構築されました。 グローバルスタディに出た先の国々では地理や歴史の解釈が、皆さんが日本で習ったものと違います。また、国内で暮らす外国籍の人たちの日本に対する見方も、皆さんの認識と違います。その違いはなぜ生じたか、価値観の違いだけでは説明できません。多国籍な教員と学生が学ぶ関西国際大学では、そこで認識の違いの背景を探り、共通認識となる歴史観に立った未来を語り合います。今や世界中からの観光客が日本を訪れる時代です。そんな人々と交流するための基礎知識を学びます。 |
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授業時間学習 以外の学習 (準備学習含む) |
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評価方法 |
最終レポート50点と授業中に数回行う小レポートの合計50点、授業でお話ししたこと、配付したスライドをよく理解していること。 | ||
教科書 |
教科書に代わる読みやすい資料を用意します。毎回の授業スライドをPDFで配ります。 | ||
参考書 |
小山 望, 勅使河原 隆行他『これからの「共生社会」を考える 多様性を受容するインクルーシブな社会づくり』福村出版、2020年 宮島 喬多文化共生の社会への条件:日本とヨーロッパ,移民政策を問いなおす』東京大学出版会、2021年 永吉 希久子『移民と日本社会-データで読み解く実態と将来像』中公新書、2021年 |
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特記事項 |
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授業計画 |
【第1回】世界の国々を学び、国際関係を知る。グローバルスタディのための世界観 【第2回】日本を取り巻く国際政治、世界経済 【第3回】日本史と世界史、どちらを学ぶ? 【第4回】グローバルヒストリー(地球史)から見た日本の歴史 【第5回】身近な国々、韓国/北朝鮮、中国/台湾の戦後史を知る 【第6回】もう一つの隣国ロシア、地政学的理解の勧め 【第7回】高校世界史で習ったアジアの歴史を超えた20世紀後半の東アジアと東南アジア 【第8回】イエズス会の地政学 【第9回】旧地政学の時代、イギリスとオランダの東インド会社と南アジア、東南アジア 【第10回】地政学の発展、帝国主義と植民地の歴史 【第11回】19世紀の東アジア、明治維新と中国、朝鮮 【第12回】国際連盟と国際連合、日本の戦前と戦後 【第13回】極東とアメリカ、ベトナム戦争後の50年と中国の台頭 【第14回】日米と中露、世界史の転換点に生きる 【第15回】国際大学から留学して学ぶアジアの地政学 |
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申込方法 |