科目名 (英語表記) |
文化人類学 (Cultural Anthropology) |
担当教員 |
清水 拓野 |
---|---|---|---|
定 員 |
5名程度 | 単位数 |
2 |
大学名 |
関西国際大学 | 連絡先 |
TEL:06-6496-4357 (尼崎キャンパス 教務課) gakuji@kuins.ac.jp |
開講学期 |
秋学期 | 開講期間 |
10月~1月 |
曜日・時限 |
教 室 |
別途連絡 | |
履修条件 |
キャンパス |
神戸山手キャンパス | |
授業形態 |
対面授業 |
||
授業方法 |
講義 | ||
学習目標 |
①新しい知識や技能を学ぶことに関心や意欲をもつことができる。修得した知識・技能と社会の現象を関連づけて、新たな疑問や関心について積極的に学ぶ意欲を持つことができる。 ②他者の発表や文章を傾聴し、読解して、その内容の要点をとらえ、自分の疑問や意見をまとめ、建設的な意見交換をすることができる。他者の主張を理解して、自分の意見や考えと他者の意見を調整して、互いに納得できる結論を得ることができる。 ③世界の文化の多様性に対して理解を深め、文化人類学の基本的な視点や考えに基づいて、異文化理解や社会現象の分析ができるようになる。 |
||
授業概要 |
文化人類学は、世界を広い視野で捉え、異文化への理解を深め、国際的な感覚を養うために不可欠な学問です。本授業では、特定の国や地域に関心を持ち、実際に現地でフィールドワークを行うことの重要性を学びます。メディアを通した間接的な情報だけでなく、自らの目と耳で異文化や現地社会に触れることで、より深い理解を目指します。 これまで私は、北米、北欧諸国、イギリス、イタリア、ポルトガル、インドネシア、カンボジア、ベトナム、フィリピン、タイ、中国、台湾、韓国、香港、マカオなど、多くの国と地域でフィールドワークを行ってきました。授業では、これらのフィールドワークで撮影した映像資料を活用し、リアルな異文化の姿を紹介します。 授業の中心テーマは、文化人類学の基礎的な概念を軸に、「教育」「観光」「性とジェンダー」「民族文化」「芸術」「癒しと健康」など、多岐にわたります。たとえば、芸術とは美術館にあるものだけではなく、祭り、スポーツ、ミュージシャンのコンサートなど、私たちの日常にも芸術的要素が広く存在します。本授業では、こうしたテーマを比較文化的な視点で捉え、異なる文化や社会の多様性を理解できる力を育成します。 また、フィールドワークの基本技術である「人間観察の方法」や「インタビューの技法」についても実践的に学びます。これらのスキルは、社会に出てからも役立つ重要な力となるでしょう。 全15回の授業を通じて、異文化理解を深めるための映画や映像資料を30~40本紹介します。さまざまな国の映画を通じて、多様な文化や価値観を学ぶことができるのも本授業の魅力のひとつです。異文化や映画に興味がある方にとって、非常におすすめの授業です。 「文化人類学」というタイトルから難しく感じるかもしれませんが、内容は決して難解ではありません。楽しく学びながら、実生活にも活かせる知識が得られる授業です。ぜひ気軽に参加してみてください! 本科目では、私たちの日常生活とさまざまな関わりを持つ次の6つのテーマを文化人類学の視点から取り上げます。 1.教育(多様な教えや学びの在り方などについて) 2.医療(癒しと健康と病などについて) 3.性とジェンダー(男らしさ、女らしさ、結婚などについて) 4.芸術(音楽や上演芸術など多様な芸術文化の比較) 5.民族文化(さまざまな民族文化の比較) 6.観光(さまざまな観光地と観光文化について) 以上の6つのテーマを文化人類学の視点から比較文化的に取り上げて、それぞれのテーマについて視野を広げることを目指します |
||
授業時間学習 以外の学習 (準備学習含む) |
国内外の出来事に関するニュースをいつも気をつけて見ておいてください。 | ||
評価方法 |
①リアクションペーパー(講義内容についてのまとめと感想を書いたもの)10% ②学期中に行うキーワード小テスト 10% ③映画レポート30%(文化人類学関連の映画を鑑賞予定) ④期末レポート30% ⑤ゲストスピーカーの話を聞いて書く小レポート 20%(グローバルに活躍するゲストに講演いただきます) |
||
教科書 |
授業時に参考資料を配布します | ||
参考書 |
『中国伝統芸能の俳優教育:陝西省演劇学校のエスノグラフィー』清水拓野、2021年 『文化人類学キーワード[改訂版]』山下晋司・船曳建男編、有斐閣双書、2008年 『現代人類学のプラクシス:科学技術時代をみる視座』山下晋司・福島真人編、有斐閣アルマ、2005年 |
||
特記事項 |
<授業の特徴> 文化や異文化に興味があり、普段あまり意識しない視点から人や文化について考えてみたい人にとって、本授業は特に楽しめる内容です。また、「教育」「医療」「性とジェンダー」「芸術」「民族文化」「観光」などのテーマを中心に扱うため、これらに関心がある方にもおすすめです。 さらに、本授業では文化人類学の醍醐味であるフィールドワークの技法についても学びます。たとえば、人間観察の方法(人をより深く観察する技術)やインタビューの技術(相手からより有益な情報を引き出す方法)など、実社会でも役立つスキルを身につけることができます。文化人類学は決して難しい学問ではないので、気軽に受講してみてください。 また、この授業は毎年多くの留学生が受講するため、さまざまな国や地域の学生と共に学ぶことができます。異なる文化背景を持つ仲間との交流を通して、新しい視点を得たい方にもおすすめの授業です。 |
||
授業計画 |
【第 1 回】 文化人類学とは何か(What is Cultural Anthropology?) 【第 2 回】 フィールドワーク入門1(Introduction to Fieldwork 1) 【第 3 回】 フィールドワーク入門2(Introduction to Fieldwork 2) 【第 4 回】 教育と文化 1(Education and Culture 1) 【第 5 回】 教育と文化 2(Education and Culture 2) 【第 6 回】 医療と文化(Culture and Health & Healing) 【第 7 回】 民族文化(Ethnic Culture) 【第 8 回】 文化人類学関連の映画鑑賞 (watching a movie related to cultural anthropology) 【第 9 回】 文化人類学関連の映画鑑賞 (watching a movie related to cultural anthropology) 【第10回】 性とジェンダー(Sex and Gender) 【第11回】 芸術と文化 1(Art and Culture 1) 【第12回】 芸術と文化 2(Art and Culture 2) 【第13回】 観光と文化 1(Tourism and Culture 1) 【第14回】 観光と文化 2(Tourism and Culture 2) 【第15回】 授業の総括(Summary) これまで取り上げた各テーマのおもな内容を総括し、まとめます。 |
||
申込方法 |