科目名 (英語表記) |
災害リスクマネジメント (Disaster Risk Management) |
担当教員 |
紅谷 昇平 |
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定 員 |
若干名 | 単位数 |
2 |
大学名 |
兵庫県立大学 | 連絡先 |
beni@drg.u-hyogo.ac.jp |
開講学期 |
前期 | 開講期間 |
4/13~6/8 |
曜日・時限 |
土曜日 1・2限 | 教 室 |
中教室 |
履修条件 |
キャンパス |
神戸防災キャンパス | |
授業形態 |
対面授業 |
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授業方法 |
講義 | ||
学習目標 |
【講義目的】 自然災害、人為災害や重大事故などの様々なリスクに対して、自治体や企業はとるべき対策を事前に検討し、準備や軽減策を講じておかなければならない。本講義では、まずリスクの基礎的な概念や災害リスクの種類、大きさについて理解する。その後、講義や演習を通じて、企業・自治体等の組織における、災害の影響を軽減するための実践的なリスクマネジメントの手法(リスクの同定、分析、評価、対応、等)やリスクを正しく理解し伝える手法(リスクコミュニケーション)を身に付けることを目的とする。 【到達目標】 1)リスクマネジメントの手法(リスクの同定、分析、評価、対応、等)を実際のリスクに適用し、必要な対策を説明できる 2)リスクを適切に表現し、伝えることができる ことである。 |
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授業概要 |
リスクについては、多くの分野で様々な定義が用いられているが、本講義では、主に経済学・経営学分野でのリスクの概念を採用する。講義では、まずリスクに関する基本的な考え方を説明し、災害・事故のリスクの種類や大きさについて詳しく解説する。その後、ISO31000、ISO22301などのリスクマネジメント・危機管理等の枠組みに基づいて、実際の災害リスクマネジメントのプロセスや具体的な対策・計画等について説明し、実際の事例を交えながら、社会への応用方法を修得する。 | ||
授業時間学習 以外の学習 (準備学習含む) |
【予習】授業に際して指示があった場合、そのテーマに関する参考資料の読み込み及び資料作成 【復習】授業終了後に出される課題への解答、授業内容に関連するレポートの作成 |
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評価方法 |
授業後の確認テスト(50%)、レポート(50%)を基準として、受講態度(積極的な質問等)を含めて総合的に評価する | ||
教科書 |
講義内で資料を配付する。 | ||
参考書 |
本講義の参考となる読みやすい文献として、以下のものをお勧めします。必須ではありませんので、授業の内容をもっと知りたいと思ったときに購入してください。 中谷内一也「リスクのモノサシ」日本放送協会 ゲルト・ギーゲレンツァー(吉田利子訳)「リスク・リテラシーが身につく統計的思考法」早川書房 西澤真理子「リスクコミュニケーション」エネルギーフォーラム新書 石井至「リスクのしくみ」東洋経済新報社 東京海上日動リスクコンサルティング「企業の地震リスクマネジメント入門」日科技連 リスクマネジメント規格活用検討会「ISO31000:2009リスクマネジメント 解説と適用ガイド」日本規格協会 日本災害情報学会「災害情報学事典」朝倉書店 |
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特記事項 |
生成AIの利用については教員の指示に従うこと。研究の事前・事後学習や事例検索、翻訳等に補助的に生成系AIを利用しても良い。ただし、生成系AIによる出力結果をそのまま課題レポートとして提出してはいけない。生成系AIによる出力をそのまま提出したことが判明した場合は単位を認定しない、又は認定を取り消すことがある。 | ||
授業計画 |
1)イントロダクション:用語と基本的枠組み 2)リスクの基本概念:確率としてのリスクの考え方 3)リスクコミュニケーション 4)リスクの認識 5)リスクマネジメントの枠組み 6)災害リスクマネジメントの実際(1)(組織状況の把握) 7)災害リスクマネジメントの実際(2)(リスクの明確化、分析、評価) 8)災害リスクマネジメントの実際(3)(リスク対応) 9)災害リスクマネジメントの実際(4)(モニタリング) 10)産業被害の特徴とBCM(事業継続マネジメント) 11)ケーススタディ(1) 12)ケーススタディ(2) 13)レポートの講評 14)災害リスクマネジメント演習 15)まとめと評価(到達度の確認) |
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申込方法 |